設計者のキャリアで差がつく3タイプの出世術【実体験】

電気設計キャリア

設計者のキャリアは部署やスキルだけでなく、成果の見せ方や人脈構築、専門外スキルの活用で大きく変わります。
出世のための部署選びについてはこちらの記事を参考にしてみてください。

設計者のキャリアは部署で決まる|忙しい部署・暇な部署・海外経験の違い
設計者のキャリアは部署選びで決まる。忙しい部署は昇進できるが年功序列、暇な部署はが能力があれば早期出世も可能。


今回は私が実際に見た、聞いた体験談をもとに、出世スピードに差が出る3タイプの事例をご紹介します。
記事を読むことで「自分に合った出世戦略」が見えてきます。


実例1:見せ方型(部長として最年少で昇進した体験談)

私の現在の部長は、最年少で部長に昇進した「見せ方型」の典型です。
私が直接見たわけではありませんが、長年課題となっていた研究テーマを**「製品として課題を解決した」**かのように上手くアピールしていました。実際には理想条件下での解決で、製品としては完全には実現していません。

さらに、この部長は部下の成果も巧みに解釈して上司に伝えることで、自分の評価につなげていました。例えば、部下が行った改善提案や実験の結果を「私の指示・監督のもとで成功した」と報告することで、上司の評価を自然に引き寄せていました。

  • ポイント
    • 技術力だけでは評価されにくく、成果の見せ方が昇進に直結
    • 適度な盛りを交えつつ、現実との言い訳を残すことでリスクを最小化
    • プレゼン能力と成果の見せ方が出世のカギ
  • 注意点
    • 嘘はあくまでごまかせる範囲に留める
    • 「検討段階」や「理想条件下」と前置きする
    • 本質的に課題を完全解決していなくても「取り組んでいる」と伝える
  • 向いている人/向かない人
    • 向いている:誰でもできる。ただし文章作成や伝える力がある人
    • 向かない:文系的業務感覚が嫌いで、理系として技術プライドが強い人

体験談補足
この部長の手法は、実際に私が見てきた中でも最も再現性が高い出世術でした。理系出身ながらプレゼンや報告の工夫で昇進を加速させる姿は、技術者としての手本にもなります。
パワポは少しの勉強で目に見えてするため、とりあえず学習することがおすすめです。


実例2:飲み会型(先輩の体験談)

次は、私の直属の先輩の体験談です。
この先輩は社内イベントやスポーツ(サッカー・卓球など)に必ず参加し、打ち上げや飲み会も欠かさず出席。終電後やスナックまで上司に付き合うこともあったそうです。

  • ポイント
    • 飲み会で話す内容は仕事関連:自分の現状、会社改善案、挑戦したい業務
    • 上司とのコミュニケーションで融通が利きやすくなる
    • 同じ実力ならひいきを受けることもある
  • 注意点
    • 上司の仕事の展望に反対意見は言わない
    • 嫌な顔をせず楽しむ姿勢を見せる
    • 「また飲みに連れて行ってください」と軽くジャブを打つ
  • 向いている人/向かない人
    • 向いている:お酒が好き、上司との付き合いに抵抗がない人
    • 向かない:お酒が飲めない、業務外で給料が出ないことをしたくない人

体験談補足
先輩の話を聞いた私の印象では、こうしたコミュニケーションが上司に覚えてもらいやすく、昇進や重要案件への抜擢につながっていました。人脈型の王道ですが、体力と時間の捻出が必要な戦略です。


実例3:専門外スキル型(同期の体験談)

私の同期がこのタイプで、出世頭になっています。

  • 特徴
    • プログラミングやAIなど、設計業務外の知識を積極的に習得
    • 忙しい部署の事務作業や手続きの自動化ツールを作成
    • 管理職との接点を増やし、社内で名前を覚えてもらう
  • ポイント
    • 設計は数字で成果が見えにくいため、社内で価値を生む仕事が評価につながる
    • 高品質なツールや改善案は、別部署の管理職からも依頼され、評価が広がる
  • 注意点
    • 直接業務に関係ない場合は必ず上司や部署の許可を取る
    • 通常業務が終わった後に実施(残業時間など)
    • 改善提案は柔らかく伝える
  • 向いている人/向かない人
    • 向いている:技術力があり、専門外にも興味がある人
    • 向かない:専門外の知識に興味がない、趣味として楽しめない人

体験談補足
同期の実例では、事務手続きやデータ整理の自動化ツールを自作し、他部署や管理職の信頼を獲得。結果として昇進スピードが同期内でトップになりました。


まとめ:自分に合った出世タイプを選ぶ

  • 見せ方型:専門性を活かしつつ成果をアピール
  • 飲み会型:人脈と上司との関係構築で昇進を加速
  • 専門外スキル型:部署や会社で価値あるスキルを活用して信頼を得る

設計者のキャリアで差をつけるには、自分の性格や強みに合った出世パターンを戦略的に選ぶことが重要です。
体験談を交えたこの3タイプを参考に、あなたのキャリア戦略を考えてみてください。

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