電気設計を目指す就活生にとって、**ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)**をどう作るかは大きな悩みです。
研究や実験を頑張ったと言っても、それだけでは製品設計職を目指す学生としては差別化が難しいです。
さらに製品設計の現場では、
- CADソフトや設計ルールは会社ごとに違う
- 大学の知識がそのまま通用しない
という実情があります。
一方で、品質・知財・ITといった周辺知識はどの企業でも共通で、必ず役立つスキルです。
そして就活では、資格そのものの難易度よりも、
**「なぜその資格を取ろうと考えたか」「何を考えて取り組んだか」**が評価されます。
だからこそ、夏休み最後の追い込みには1週間で取れる資格に挑戦し、
「主体的に周辺スキルを補った設計者志望」としてアピールするのが最も効果的です。
ここでは、電気設計就活に直結しやすい1週間で取得できる資格を3つ紹介します。
1. 知的財産管理技能検定(3級)
勉強期間目安:1週間(30〜40時間)
合格率:60〜70%
試験日:年3回(3月・7月・11月)
特徴
- 特許・著作権・商標など、法律で定められた共通ルールを学べる国家資格
- 製品設計と特許の関係を理解する第一歩として有効
- 大学の研究成果を社会に活かす視点を持てる
ガクチカ例
「製品設計には必ず特許が関わると知り、設計者と弁理士では得意分野が異なるため、成果を最大限に活用するには円滑なコミュニケーションが欠かせないと考えました。そこで特許の基礎知識を学ぶことで理解を深めたいと思い、知的財産管理技能検定3級の勉強に取り組みました。資格取得を通じて、専門外の人とも共通認識を持ちながら協力できる設計者を目指す姿勢を示すことができました。入社後は設計者として研究開発を特許という形にして社会の利益に結び付けたいと思います。」
👉 資格の詳細・体験記はこちら
【体験談】知財検定3級 体験談・勉強法まとめ
2. ITパスポート
勉強期間目安:1週間(15〜25時間)
合格率:50〜60%
試験日:随時(CBT方式、365日受験可能)
特徴
- 情報セキュリティ・ネットワーク・経営ITの基礎を幅広く学べる国家資格
- CADや設計ソフトは会社ごとに違うが、ITリテラシーはどの企業でも共通
- IoTやスマート家電などを目指す就活生に特におすすめ
ガクチカ例
「現在は誰でもPCを使う時代であり、設計者も例外ではありません。御社のように高い技術力を誇る企業は外部から狙われるリスクも高く、ITリテラシーが不足していれば技術流出を招く可能性があると考えました。そこで、ITパスポート試験を通じてサイバー攻撃の手法やウイルス対策の基礎を学び、安全に設計業務に取り組める知識を身につけました。資格取得を通じて、技術を守る意識と実践的な知識を兼ね備えた設計者を目指す姿勢を示せたと思います。」
👉 資格の詳細・体験記はこちら
【体験談】電気設計就活でITパスポートを取った理由と勉強法
3. 品質管理検定(QC検定 3級)
勉強期間目安:1週間(20〜30時間)
合格率:60〜70%
試験日:年2回(3月・9月)
特徴
- 製品設計で必須となる「品質意識」を体系的に学べる
- 出題は中学〜高校レベルの統計と品質管理の基礎
- 1週間集中で十分対応可能
ガクチカ例
「製品設計の場において品質は非常に重要であり、どの企業でも最も重視されています。しかし、近年はニュースで品質問題が取り上げられることも多く、一人一人が「自分事」として品質を意識する必要性を感じました。そこで私は品質の基礎を体系的に学ぶため、資格取得に向けて勉強しました。この学習を通じて、今後も常に品質を意識しながら業務に取り組む姿勢を身につけることができました。」
まとめ|資格は「事実」と「想像力」を示すツール
- CADや設計ルールは会社ごとに異なるため、学生時代に完璧には学べない
- 一方、知財・IT・品質はどの会社でも共通で、必ず役立つ
- 資格取得は「取れた事実」そのものに価値がある
- さらに「なぜその資格を取ろうと思ったのか」「何を想像して挑戦したのか」が自己PRにつながる
👉 夏休み最後の1週間で、QC検定・知財検定・ITパスポートのいずれかに挑戦すれば、
「考えて学ぶ姿勢」をガクチカで伝えられます。
ガクチカの例文を知りたい方はこちら
